ゲーミングキーボードオタクから見た「VSPO! GEAR ぶいすぽっ!ゲーミングキーボード」評価
予約がはじまった2024年春頃には比較的高性能ではあったが…
先に書いておく。ここから下の記事は記事を書いた2024年4月頃の評価基準で書かれているので、2025年時点ではもはや参考にならない。
2025年基準でいくと、さすがに最新の高性能キーボード達と比較すると下回る、という評価になる。ただ、あくまで「最新製品と比較すれば」「今、同じ金額を出すなら」の話であり、引き続き十分ファングッズとしても、ゲーミングキーボードとしても良い製品であると思う。
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3月20日に無事に発売日がアナウンスされ、その外観や性能が公表されたので、少し情報をまとめながらコメントしてみたい。
結論から言えば、価格を加味しても「全然アリ」だと思っている。
ラピトリやぶいすぽのデザインを抜きにしても日本語JIS配列のデザインキーボード・日本語JIS配列のガスケットマウントの時点で超絶評価したい。日本語配列はキーキャップサイズが特殊で後から交換しにくいため、こういうデザインキーボードは自分で塗装して作成するしかなかった。日本語JIS配列のガスケットマウントも極めて貴重な存在だ(今のところは)
まだ写真とスペック表しかないが、この時点では個人的には神製品と言い切ってもいい。
※当然実物を触ったことがないので、発売後に評価がガタ落ちする可能性はあります
価格
27,500円(税込)
安くはない。
ゲーミングキーボードの売れ筋はHyperX Alloy Origins coreやROCCAT Vulcan TKLなどの1万円前後の製品である。
ラピッドトリガーキーボードとしてもAmazonでDrunkdeerA75が18,000円で購入できるので、それと比較しても価格は高い。
しかし、実は
・日本語JIS配列
・TKL
・ラピッドトリガー搭載キーボード
という条件で比較するとむしろこのキーボードは既存製品より安い。
この条件を満たしているキーボードは2024/03/20時点で
・Steelsiries Apex pro TKL 2023 ¥30,800
・Razer Huntsman V3 pro TKL ¥32,980
・東プレ REALFORCE GX1 ¥33,000
・ZENAIM ¥48,180
この4つだけだ。
さらに「ガスケットマウント」という条件を足すと、もう他には無い。コレだけだ。
https://www.yodobashi.com/product/100000001008188124/
注意事項
発送:2024年5月下旬頃
注意事項として下記の記載がある
・本商品は一度の注文で購入できる数量を制限させていただいております。
→限定数は不明
・本商品は製造の都合上、初回製造分を超える数の注文をいただいた場合には、二次製造分での受注とさせていただきます。 二次製造分の対象となったお客様には後日メールにてご案内させていただきます。
→二次製造分になった場合は遅れるが手に入るのはありがたい
・生産予定数を超過した場合、販売を終了とさせていただく場合がございます。
→合計製造数がどれくらいなのかは不明
性能
重要な項目だけ抜粋して解説、詳細は下段からどうぞ
ラピッドトリガー機能 等
最近の磁気軸キーボードが備える機能はひととおり備えている
・ラピッドトリガー設定 0.1~2.5mm
・アクチュエーションポイント設定 0.1~4.0mm デフォルト2.0mm
・ダイナミックキーストローク設定
・マクロ機能設定
押下圧35~60g
→かなり初動軽めのスイッチ、使いやすくて良いと思う
製造はAkkoなのでM1HE やMOD007と同じこのスイッチであろう
ポートレート8,000Hz
→サイトには「ポートレート」表記があるが、おそらく「ポーリングレート」の誤植。
ラピトリ機はまだ1,000Hzが主流なので、数値上は有利。ただし実戦においてどれだけ有効な のかは不明。
結論
キー配列日本語配列TKL(JIS TKL)
→日本語JIS配列、これは本当にありがたい
推奨環境温度周辺温度-10℃~55℃以内
→これを明記したキーボードは珍しい
磁気軸は環境温度の影響を受けるが、推奨温度であれば動作を保証するということだろうか
キーキャップ素材PBT
キーキャッププリントDYE-SUB(Dye Sublimation)
→普通(基本的にはABSよりもPBTの方が高級とされる)
→昇華印刷。剥げにくので安心。手触りもさらさらになる。
ガスケットマウント
→静音性に優れたガスケットマウントを採用、打鍵感も柔らかくなるので高級感を感じる人も多いはず、ガスケットマウントを採用しているラピトリキーボードはまだ少ないので、多くのライバル製品より優位な部分
- 性能の詳細はこちらをクリック
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コネクタ形状USB-A to C
→普通
Nキーロールオーバー全キー対応
→普通
接続方式USB有線接続(USB3.0対応) 本体着脱可能
※8,000Hzの動作を安定させるために、USB3.0での接続を推奨します。
→普通、USB3.0接続の推奨表記は親切
押下圧35~60g
→かなり初動軽めのスイッチ、使いやすくて良いと思う
FUJIやOUTEMU OTM Magnetic Switch Beige Pink Switchに近い数値
対応OSWindows:7以上、MacOS:X v10.0以上、Xbox、PlayStation
→普通、CS機でもラピトリ対応を保証?
ポートレート8,000Hz
→ラピトリ機はまだ1,000Hzが主流なので、数値上は有利
ただし実戦においてどれだけ有効なのかは不明
キー配列日本語配列TKL(JIS TKL)
→日本語JIS配列、これは本当にありがたい
推奨環境温度周辺温度-10℃~55℃以内
→これを明記したキーボードは珍しい
磁気軸は環境温度の影響を受けるが、推奨温度であれば動作を保証するということだろう
キー数93
→普通、このサイズが一番使い勝手がよく、またボディにデザインする余白があり個性が出しやすいので好き
キーボードバックライトRGBライト ※ドライバにてカスタマイズ可能
→設定ソフトを使わないと変更できないという意味だが問題ない
キースイッチプレートアルミニウム合金
→普通
キーボードサイドライトRGBライト ※ドライバにてカスタマイズ可能
→キーボードの横も光るらしい、いいね
キーキャップ素材PBT
→普通(基本的にはABSよりもPBTの方が高級とされる)
オンボードメモリ機能対応
→電源を切っても設定を保存するよ、という意味。普通。
キーキャッププリントDYE-SUB(Dye Sublimation)
→昇華印刷。剥げにくので安心。手触りもさらさらになる。
ケーブルコイルコードケーブル
→ちょっとだけいいケーブル
キーストローク4mm
→普通
本体寸法幅約369mm×奥行き約146mm×高さ40.5mm
→普通
キータイプ磁気式スイッチ
→ラピッドトリガーキーボードは一部を除いて磁気でON/OFFの程度をコントロールしている。普通。
重量本体:約985g ※ケーブル含まず
→本体はABSプラスチックっぽい。普通。
耐久性5,000万回のキープレス
→普通
ドライバ機能ラピッドトリガー設定 0.1~2.5mm
→ほとんどのユーザーは0.1~0.5㎜で使うので不便はないだろう
アクチュエーションポイント設定 0.1~4.0mm デフォルト2.0mm
→普通
ダイナミックキーストローク設定
→1回押しただけで2つ以上のキー入力する機能。普通。
マクロ機能設定
→普通
ライトカスタマイズ設定
→普通
ホットスワップ機能なし
→弱点ではあるが、キースイッチ交換などほとんどのユーザーはしないので問題なしコネクタ形状USB-A to C Nキーロールオーバー全キー対応 接続方式USB有線接続(USB3.0対応) 本体着脱可能 ※8,000Hzの動作を安定させるために、USB3.0での接続を推奨します。 押下圧35~60g 対応OSWindows:7以上、MacOS:X v10.0以上、Xbox、PlayStation ポートレート8,000Hz キー配列日本語配列TKL(JIS TKL) 推奨環境温度周辺温度-10℃~55℃以内 キー数93 キーボードバックライトRGBライト ※ドライバにてカスタマイズ可能 キースイッチプレートアルミニウム合金 キーボードサイドライトRGBライト ※ドライバにてカスタマイズ可能 キーキャップ素材PBT オンボードメモリ機能対応 キーキャッププリントDYE-SUB(Dye Sublimation) ケーブルコイルコードケーブル キーストローク4mm 本体寸法幅約369mm×奥行き約146mm×高さ40.5mm キータイプ磁気式スイッチ 重量本体:約985g ※ケーブル含まず 耐久性5,000万回のキープレス ドライバ機能ラピッドトリガー設定 0.1~2.5mm
アクチュエーションポイント設定 0.1~4.0mm デフォルト2.0mm
ダイナミックキーストローク設定
マクロ機能設定
ライトカスタマイズ設定ホットスワップ機能なし
内容物VSPO! GEAR ゲーミングキーボード本体×1台
コイルコードケーブル×1個(2m)
交換用キーキャップ ESC×1個 スペース×1個
キーキャップ交換工具×1個
キースイッチ交換工具×1個
USBケーブルA to C
説明書×1部アクチュエーションポイント0.1~4.0mm 製品保証期間お届けから1年間 出展:https://gear.vspo.jp/
デザイン
第一弾*3/29発売開始
デザインが好きかどうか、この評価は人それぞれだ。
パターン化されたデザインではなく、個人ごとにイラスト配置やカラーパターン、キーキャップのカラー配置を細かく調整しているのは非常に交換が持てる。いい仕事してますね。
とりあえず俺はこのデザイン好きだ。特にひなーのモデルの色配置は素晴らしい。好き。なずぴの色配置もいい。好き。
デザインについてコメントをするなら、花芽姉妹・一ノ瀬うるはモデルと、それ以外でキーキャップに違いがあるのは注意すべきだろう。この3人だけ、キーキャップが「アルファベット表記・かな表記」並列になっている