バランス接続イヤホンって何?ゲームに有利?初心者向けオーディオ用語解説
どうも、ゲーミングデバイスを集めていたらいつの間にかイヤホンとDACも増え始めたしじまアオです。
バランス接続ってなに?試してみると楽しいぞ!WELCOMEオーディオ沼へようこそ
イヤホンとかヘッドホンとか買って「もっといい音はないか?どこまでいけるのか?」って考えたこと、ありますよね。
オーディオ趣味にハマると最初は音質に感動するんだけど、気づいたら「もっと良くならんのか?」ってなっちゃうわけですよ。最悪ですよね、まさに底なし沼。
そこでよく耳にするのが 「バランス接続」 ってやつ。
「バランスってなに?」とか、「どうやったら試せるの?」って思う人も多いハズ。
ご安心ください!
この記事を読めば、バランス接続の基本から試し方までバッチリわかります!
え?結論? とりあえず4.4mmバランスでイヤホンを買って聴き比べてみるといいんじゃないですか。
でもバランス接続は「音を変える手段」であって、必ずしも「良い音」に直結するわけではないよ!って話。
※その知識や経験を得たうえで、イヤホンの中には3.5mmアンバランスの方が向いてるモデルや使用場面もあるから、より深い沼にハマってみてね!という意味
以下、じっくり説明していきます!
バランス接続の基本:元々は業務用だった!
まず「バランス接続」の本来の用途について。
音響業界では、信号ケーブルを長~く引き回す必要があることがよくあります。たとえばライブ会場とか。マイクの信号って超微弱で、ケーブルが長いとノイズが入りやすい。これがめちゃくちゃ困る。
そこで生まれたのが「バランス接続」方式。ケーブルには「ホット(+)」「コールド(-)」「グランド」の3本の導線があって、送信側で同じ信号を正反対の波形(+と-)で送るんです。
(説明はかなり簡易的な内容に圧縮していますので正確性を欠きますがご容赦ください)
これがノイズを相殺する仕組みになってて、距離が長くてもクリアな信号が伝えられる。つまり業務用として「音を守る」ために生まれた方法なんですね。
ここで疑問が。「イヤホンとか短いケーブルなのにそれ必要なんか?」
オーディオ用のバランス接続:音質アップのメリット
家庭用オーディオでのバランス接続はちょっと違う目的。
主なメリットは以下の2つ!
- 出力UP
バランス接続だと片耳ごとに専用の「+−」があるので、1つの信号を2つのアンプで駆動する感じ。これによりアンプの負担が減って出力が増し、力強い音が得られます。イメージ的には性能に余力が増えるんで、音量調節がしやすかったり、よりイヤホンやヘッドホンが持っている能力を引き出せる、とされています。※体感できる効果には個人差や機器差があります - クロストーク軽減
アンバランス接続(普通のやつ)だと左右の信号が混ざりやすいんだけど、バランス接続だとそれが激減。音の分離感がアップして、音場が広がって聴こえます、とされています。※とはいえ体感できる効果には個人差や機器差があります
…メリットしかないのでは?
必ずしもバランス接続が「上位互換」とは限らない理由
さて、ここまでバランス接続のメリットをお話してきましたが、ちょっと待った!
「バランス接続=絶対に良い音」というわけではないんです。
イヤホンやヘッドホン、そしてオーディオ全般の楽しさは、単に「性能が上がる」だけではなく、好みに合った音を追求することにあります。
アンバランス接続でも十分な音質を実現できる
バランス接続の一番のメリットはノイズの軽減や出力の向上ですが、実際にはアンバランス接続でも非常に高音質なイヤホンやヘッドホンは数多く存在します。
特に、短いケーブルを使用するポータブルオーディオでは、そもそもノイズの影響が少ないので、アンバランス接続でも十分クリアな音を楽しめるケースが多いんです。
また、アンバランス接続では信号の構造がシンプルなので、音の「まとまり」や「滑らかさ」に優れている場合も。これは音楽のジャンルや好みによっては大きなメリットになります。
音質の変化が必ずしも「好み」に合うとは限らない
バランス接続にしたときの音質変化は、しばしば「分離感が増す」「解像度が上がる」「音場が広がる」と表現されます。
でも、これが全員の好みに合うとは限りません。
たとえば、
- ボーカルが近くて温かみのある音が好きな人にとって、バランス接続のクリアすぎる音は「冷たい」と感じる場合があります。
- 分離感が増すと感じられる一方で、音がバラバラに聴こえてしまうという意見も。
つまり、バランス接続は「音を変える手段」であって、必ずしも「良い音」に直結するわけではないんです。
バランス接続に対応していない機材との互換性
バランス接続に移行すると、対応機材の選択肢が限られるのも注意ポイント。
たとえば、バランス専用ケーブルを使ったイヤホンは、アンバランス接続の一般的なプレイヤーではそのまま使えないことが多いです。(特にゲーミング系の機器は3.5mmオンリーになってますね)
持っている機材全体をバランス対応にする必要があり、これがコストや手間の面で負担になる場合があります。
特定のイヤホンやヘッドホンではバランス接続が効果的でない場合も
バランス接続の恩恵が大きいのは、高インピーダンスや高感度のモデルが多いです。
一方で、そもそも十分なパワーが出せる低インピーダンスのイヤホンでは、アンプの駆動力にあまり差が出ないため、バランス接続の効果が目立たないこともあります。
また、設計がアンバランス接続を前提として最適化されている機種では、バランス接続にするとむしろ音のバランスが崩れるケースもあるんです。
自分の「好み」と「環境」に合わせた選択を
結局のところ、オーディオの世界に「絶対的な正解」はありません。
バランス接続のメリットが活かせる環境で、好みの音に合うなら採用すれば良いし、そうでなければアンバランス接続でも問題なし!
オーディオは「理論」だけでなく、「耳」で楽しむもの。
だからこそ、バランス接続を試しつつ、自分にとって心地よい音を探していくのが一番楽しいんですよね。
結局のところ、自分の耳で試して、自分の好きな組み合わせを追求するしかないってワケ。
まぁ、迷ったら4.4mm端子買って試せばOKという結論には変わりありません。
沼へようこそ。