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VARMILO MUSE65 レビュー:デザインと性能を詳しく解説

aojimax
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VARMILO MUSE65 レビュー

多くのファンが待ち望んだ「VARMILOらしいデザイン」と「最新の性能」を両立したキーボードがついに発売されましたので早速レビューします。安くは無いけど、デザインが気に入ったならぜひ購入第一候補にしてほしい製品。

概要

MUSE65は2024年8月に発売された、通常価格約24,000円のラピッドトリガー対応キーボード。バリエーションは全5種類。ここまでデザインにこだわりを感じるラピトリキーボードはArbiterStudioのPolarシリーズ以来かも。

Sakura
Ariel
Summit
Asgard
Aurora

どれもイイ。

というわけで、今回レビューするMUSE65は高い品質とグラフィカルなデザインで高い評価を得ていたVARMILO(アミロと読む)から発売されたラピトリ搭載新製品である。

VARMILOは独自のデザインと品質の高さ、打鍵感の良さなどからコアなデバイスファンだけでなく、珍しく女性ファンが多いブランド…のような気がする(少なくとも筆者の周りには数名の女性VARMILOファンが確認されている)

なお、VARMILOのラピトリキーボードは前作のVICTORYに続いて2作目なのだが、あまりにもVARMILOらしくない「サイバー(?)感」を強く感じさせる正直ちょっと期待と違うデザインだったため「どうしてこうなった」「違うそうじゃない」という評価をよく見かけた。

今回のMUSE65はVICTORYを忘れさせるには充分な、VARMILOらしい5種類のデザインが用意されたVARMILOの本命最新型磁気スイッチ搭載ゲーミングキーボードである。

※この記事は製品サンプルを提供された筆者が執筆しているPR記事です。

評価

レビュー用サンプル提供:Mechkeys (Asgard)
PROS(良い点)
  • 優れたデザイン
  • 高品質な昇華印刷PBTキーキャップ
  • 豊富なカラーバリエーション(5種類)
  • 高品質でシンプルながら情報量が多い形状の金属製ボディ
  • ボトムケース(裏面・下半分)まで全部金属
  • 公称ポーリングレート8000Hz設定可能
    →現状ではゲーミングキーボードでは1000Hzが多いので、ライバル商品より入力から反映までの時間が短縮されることが期待できる
  • AP/RP(アクチュエ―ションポイント・リセットポイント)実測値 約0.1㎜
    →wooting60HEは実測値0.2㎜以上なので、それより反応は早い
    ※数値ではこれよりも高性能な商品は存在する(後述)
  • RT(ラピッドトリガー)実測値 約0.03㎜対応
    →※ただし中間地点のみ
CONS(悪い点)
  • 本来の性能(ラピッドトリガーで0.02㎜設定する)ためにはKS-20T Jadeスイッチモデルを購入するか、あるいは別途スイッチを自分で購入する必要がある
  • AP/RP最強格の実測値0.1㎜以下キーボード達よりは若干数値は劣る
    →他のキーボードでも同様だが、人間が体感するのは難しい差である
  • 設定ソフトウェアは日本語対応なし
  • 高さ調整機能は無い
  • 配列はUS配列のみ
  • USB接続口は純正ケーブルや端子が小さいケーブルしか挿さらない

購入

購入は下記サイトから可能
※アフィリエイトリンクではないです

Mechkeys(サンプル提供元):$159.99(送料別)
https://mechkeys.com/products/varmilo-muse65…

Mechkeys Aliexpress:20,557円~22,050円(送料別)
https://aliexpress.com/item/1005007501206777.html…

VARMILO website: 通常版¥22,666 Jadeスイッチ版¥24,567(送料別)
https://varmilo.com/products/muse65

Amazon Japan MechKeys Official ストア:¥23,078(送料込)
https://t.co/ljNW6fJZ3M

価格

通常版は概ね送料込約23,000円、VARMILO公式でのみJadeスイッチ版を購入可能で25,000円+送料。

ラピトリキーボードの基準となるwooting60HEが送料込で約30,000円、現状最も性能に対してコスパのいいMelgeek MADE68が約19,200円(Jadeスイッチは別売)であることを考えると、8000Hz、高品質でデザイン性の高いキーキャップ、ボトムまで金属製のボディを備えてこの値段はややお買い得感がある方だと言えるだろう。

性能を最大限発揮するためにJadeスイッチの別売を購入する場合は、購入費用が少し増えるので注意が必要。(Jadeスイッチは遊舎工房などでバラ売り1個198円からとなっており、WASDキーだけ交換なら送料込で約1,500円の追加投資が必要)

性能

特にVALORANTにおけるストッピング(離しストッピング・同時押しストッピング・逆入力ストッピング全て)において、明確に有利になるといわれているラピッドトリガー機能を搭載しており、その性能も十分に高性能。

ラピッドトリガーの数字

「反応が早ければ早いほど良い=ラピッドトリガー反応数値の〇mmという数字が小さいほど良い?」
これはラピッドトリガーで最小設定可能な数値が、AP・RPの最小値になることが多いためであり、VALORANTのストッピングにおいて、AP・RPが非常に小さくなることがラピッドトリガーによる最大の利点だからである。ただし数値が小さすぎると、誤入力や誤検知が発生しやすくなるデメリットもある。

AP/RPとは

AP(アクチュエ―ションポイント)が0.1㎜というのは、まったく押していない状態からキーを押していったときに、0.1㎜押し込んだら初めて反応を検知する、という意味。先述のとおりコレが早ければ早いほど逆入力ストッピングの反応も早くなる。単純に押した際の反応がメカニカルスイッチ(磁気じゃないスイッチ)よりも圧倒的に早くなるので反応速度が問われる場面では純粋なメリット。

RP(リセットポイント)はこの逆で、一番下まで押し込んだ(底打ち)状態からどれくらい指を離せばOFFになるか(リセットポイントと呼ぶ)という数値であり、早ければ早いほど離しストッピングにおけるメリットとなる。

現状、市販製品で入手可能な製品の中ではHM XuやMADE68などが、AP/RPにおいても実測値で0.1㎜を下回り公称値の0.02㎜を実現可能(筆者の私物であるマイクロメーターによる測定)だが、このMuse68も交渉値0.1㎜に対して実測値で約0.1㎜のAP/RPとなっており性能の数値は、市販製品の中でも十分に上位クラスといえる。

またこの製品の特徴として、Jadeスイッチに交換することで高性能化できる点がある。交換することによってAP・RPの最小値(0.1㎜)は変化しないが、RTの最小値が約0.1㎜から約0.02㎜に改善される。

性能諸元

  • レイアウト: ANSI (ISOレイアウトは近日公開予定)
  • Nキー ロールオーバー: あり
  • 対応システム: MacOS/Windows
  • ドライバー対応システム: Windowsのみ (Webドライバーは10月にリリース予定)

素材

  • ケース: CNC加工アルミニウムケース
  • キーキャップ: 昇華印刷PBT、Cherryプロファイル
  • プレート素材: アルミニウム

サイズ

  • サイズ: 3111.21.9cm
  • 角度: 6.5°

重量

  • 正味重量: 1.2kg
  • 総重量: 2.05kg

ドライバー機能

  • 4つのカスタムレイヤーをサポート
    →プロファイル切替がないため、WASDにAP0.1㎜を設定してしまうと設定画面で都度変更しないかぎり普段使いや文章入力時もAP0.1㎜のままになってしまう。こうなるとWASDだけ露骨に誤入力が増えるので結構不便である。
  • マルチメディア/RGB/マクロキーなどのカスタマイズをサポート
  • ラピッドトリガー設定 最小精度0.02mm(※Jadeスイッチへ交換した場合のみ)
  • RTとDKS(ダイナミックキーストローク)をサポート
  • デッドゾーンの調整機能(Jadeスイッチのみデッドゾーン0設定可能)
  • 底打ち保護機能
  • 手動キャリブレーションをサポート、全てをキャリブレーションする必要がない
    →自動でいくつかのキーはキャリブレーションを完了してくれる
  • キーパラメータのリアルタイム表示をサポート
  • テーマ切り替え、言語選択(英語/中国語)、遅延モード切り替え、ポーリングレート切り替え、ドライバーファームウェアの更新などをサポート

デザイン

5つのカラースタイル(アリエル、オーロラ、サクラ、サミット、アスガルド)が用意されており、5つとも異なるキーキャップ、メタルケース、ガラスプレートのデザインというかなり凝った仕様。

VARMILOの伝統的なデザインを引き継いでおり、各種アンケートでも5つのデザインは人気に偏りがなく、どれも人気の様子。

完全CNCのメタルケースは安定感があり、触ると少し冷たく、表面は非常になめらかで高級感がある。しいて弱点を上げるなら、ケースにちょっと指紋が付きやすいこと、背面のUSB接続口は純正ケーブルや端子が小さいケーブルしか挿さらないこと。

ケーブルカスタマイズしたり、複数キーボードを1本のUSBケーブルで使いまわすような人はかなりストレスを感じるだろう。
※純正ケーブル以外を排除するためにあえてこのようなデザインであることは理解できるが…

品質

かなり「高品質」だと感じる。デザイン性が高く、触り心地もスムーズな昇華印刷キーキャップと、全面金属のケースによる質感が、全く安っぽさを感じさせない。

デザインが気に入ったなら買って損はないし、65%という大きさもゲーム用途+ちょっとした日常使いにはちょうどいい。ただし、Fキーが無いことや右側のCtrlがないこと、Deleteキーが右下にあることなど、慣れが必要な部分もあるので注意が必要。右下Deleteは慣れないなあ…。

打鍵感・打鍵音については、可もなく不可もなく。そんなに良くはないが、とりたてて悪くもない、ゲーミングキーボードとしては及第点といった感じ。

安定した検出精度を重視した結果、打鍵検出に悪影響を与える可能性があるショック吸収のためのガスケット・マウントや打鍵感を向上できる(衝撃を吸収できる)PC/POMプレートの採用は見送ったとのこと。

結果としてカチカチのアルミニウム・プレートとケースに直接ねじ止めするトレイ・マウントを採用しているため、打鍵感はかなり硬く、長時間タイピングしていると指と手のひらにダメージが蓄積する(そう、まさにこの記事を徹夜しながらMuse65で書き続けている私のように…)

いや、あえて言おう。はっきり申し上げて打鍵感は良くは無いし、打鍵音はカチャ系で全く静かではない。でもゲーム性能のために選択したことなのだから、これを責める気はない。

設定ソフトウェア

現状では設定アプリ(VA Driver)をダウンロードする必要があり、日本語にも対応していないことから、正直なところPC操作やドライバーのインストールに慣れていない初心者にはかなり使いにくい。

ラピッドトリガーやアクチュエ―ションポイントの設定に慣れている人なら、よくある設定画面なのでなんとなくわかるだろうが、これが初めて買う磁気キーボードだとしたら、適切なラピッドトリガー設定を独力で完了するのはかなり難しいだろう。

設定ソフトウェアはボディのテーマと同じ5種類に自由に着せ替えできる。WEBドライバーにも2024年10月頃に対応予定とのこと(アプリをDLしなくても設定できるようになる)

現状ではAURORAやASGARD以外のテーマは背景も白で文字色も薄いため、正直かなり見にくい気がする。

(参考)レビュアーの皆様の動画を見てみましょう

  • デザインの美しさと質感: VARMILOらしい美しいデザインと高品質な金属ケースが特徴。5種類のカラー展開があり、見た目の完成度が非常に高い。
  • 65%レイアウトと使いやすさ: 英語配列の65%レイアウトで、コンパクトながらファンクションキーや矢印キーが使いやすい設計となっている。タイピング角度も7°で、快適にタイピングできる。
  • キーキャップと打鍵感: チェリープロファイルのキーキャップは厚みがあり、質感も良好。打鍵感は非常に滑らかで、特にスペースバーの感触が優れている。
  • スイッチとカスタマイズ: デフォルトのスイッチはGateronのデュアルレールホワイトで、ラピッドトリガーに対応。スイッチの揺れがあるが、KS20T Jadeスイッチに交換することで性能が向上する。
  • 設定と性能: ソフトウェアでラピッドトリガーやアクチュエーションポイントの調整が可能。VALORANTなどのFPSゲームで高いパフォーマンスを発揮し、特にストッピングの速度が非常に速い。
  • 価格とコスパの魅力: 2万円前半で購入可能で、質感やスペックが高く、コスパに優れたラピトリキーボードとして注目されている。
  • デザインと素材の特長: キーボードの筐体は丸みを帯びたデザインで、指紋が目立つが、高級感がある。キーキャップにはPBT素材を採用しており、汗や油に強く、滑らかな手触りが特徴。
  • 性能と打鍵感: ガテロン製デュアルレールホワイトスイッチが搭載されており、消音スポンジやポロンフォームが内部に使用され、金属音や安っぽい音が抑えられている。打鍵感と打鍵音に優れた設計。
  • ラピッドトリガー:VALORANTやカウンターストライクなどで有効なラピッドトリガー機能を搭載しており、スイッチによってアクチュエーションポイントをカスタマイズ可能。キャリブレーション機能により精度を向上させることができる。
  • 欠点: SOCD機能がない点や、スイッチによって異なる性能があるため、上位スイッチへの追加投資が必要な場合がある、それによりさらなる性能向上が期待できる。
  • デザイン: 5種類のカラーリングがあり、それぞれテーマが設定されておりデザインは非常に凝っている。
  • ケースと材質: 光沢感のCNCアルミニウムケースを採用しており、重厚感がある。ケース裏面のプレートもおしゃれで、角度は固定だが、質感が良い。
  • キーキャップとスイッチの選択: キーキャップはPBT製で、チェリープロファイルを採用。スイッチは「マグネティックホワイト」と「Jade」の2種類から選べ、音や触感にこだわるならJadeがおすすめ。
  • ラピッドトリガーと性能: アクチュエーションポイントが0.1mmで設定でき、反応が非常に高速。Jadeスイッチを選ぶと0.02mmまで設定可能で、精度が高い。ポーリングレートは8000Hz対応。
  • 機能と課題: ダイナミックキーストロークやMODタップなどの機能が搭載されているが、SOCD対応やプロファイル分けができない点が課題。価格は約2.5万円で、性能を考えるとコスパは良い。
  • 高性能なラピッドトリガー搭載:Muse65は、VARMILOから発売されている65%配列のキーボードであり、0.02mm刻みの精密なラピッドトリガー設定が可能。
  • 高級感とデザイン性:アルミケースと5つのテーマによるデザインが特徴であり、見た目の良さが強調されている。
  • 打鍵感と安定感:フルCNCメタルケースとアルミプレートが使用され、硬質で安定した打鍵感。
  • カスタマイズ可能なキースイッチ:Gateronの磁気スイッチ「Magnetic White」と「Magnetic Jade」を採用しており、スイッチはカスタマイズ可能。
  • 優れた性能と多機能:8,000Hzのポーリングレートや0.2msのレイテンシーを持ち、さらにRGB LEDやキーマップのカスタマイズ機能も備えている。
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しじまアオ
しじまアオ
EVERBULES代表
PC・ゲーミング系ガジェット好きオタク 物欲に負けることに定評がある あまりにも買いすぎたので、少しでもお役に立てるようレビューやニュースを書き始めた
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