Waizowl OGM CLOUD XS 提供レビュー

結論
小さいが細すぎない。背が低いマウスが欲しい人向け。性能・品質は全く問題ない。形状の汎用性も低くないため、手が小さいなら使いやすいサイズ。手が大きめの人は小さすぎて窮屈に感じる可能性が高い。持ったときの感触が似ているマウスが少ない(気がする)ので、できれば購入前に一度実物を手に取ってから検討することをおすすめしたい。
サイズと重量
サイズ:117×54x36mm
本体:≈45g±2
性能
OGM Cloud XSは最新レベルの高スペック。(スペック表におけるマウスの性能は、現状行き詰まっている感じはあるが…)
最新のPixArt PAW 3950センサーを搭載。最大30,000 DPI、50Gの加速度、750 IPSのトラッキング速度を実現(最新のセンサーが搭載されている、ということだけ分かれば大丈夫)。
バッテリーが最大140時間持続するのは非常に頼もしい。
8Kドングル
000Hzのポーリングレートに対応したドングルが最初から付属している。しかも光る。ボタンやLED画面などの機能性はないが、光る。当然、光り方や色は設定ソフトウェアで変更できる。

8Kに対応しているからといって、必ずしも8Kで使うのが最適とはいえないのが高性能マウスの難しさなので注意。性能を発揮するのに高性能PCが必要なこと、そもそもゲームが対応していないことがある。
とはいえ、理論上ポーリングレートは高いほど追従性が高くなり、滑らかな動きになる。それを体感できる(あるいは良しとする)かは個人差が大きいと思うが、8k対応しているにこしたことはない。
メインボタン・サイドボタン
ボタンにはRaesha製の光学スイッチが採用。クリック感は軽快で明確。押す前の遊び、ぐらつき、押したあとのフニャ感などを感じないのでかなり良い。
マウスにおける「メインボタンのクリック感」は、実はかなり人によって好みが異なるので、簡単に「良い」「悪い」を評価しづらい。しかし、マウスの形状・重量・センサーと同じくらい重要な要素なので、軽く考えず自分に合うものを選びたい。
ちなみにサイドボタンも硬すぎず柔らかすぎない。ホイールのチルト感もソフトでカクカクしていないので、硬すぎずに使いやすい。全体的にバランスの取れた操作感が好印象。
コーティング
のマウス最大の特徴と言ってもいい。非常に強力な「Feather 3.0コーティング」である。OGM Cloud 8Kと同じ。
以前より評価の高いWaizowlのコーティングが進化し、がっつり指に食いつく。少し手汗をかくタイプであれば、もはやグリップテープのような粘りを感じるレベル。
そして強力な滑り止め効果の代償として、皮脂のテカリは結構目立つ。これはサラサラ感がまったくないペタ系コーティングなので仕方ない。
形状
マウスの命ともいえる形状について。名前のとおりOGM Cloudの小型版、ということになるが、小さくなっただけでかなり元のマウスとは印象が変わる。背の低さはBeast X Miniクラスで、ゲーミングマウスとしてはかなり背が低い部類。



最大の特徴は、メインクリックボタンがかなり低い位置にあることだろう。指を立てるつかみ持ちなら関係ないが、指を伸ばし気味にすると人差し指・中指がかなり低い位置まで降りるので、相当マウスを薄く感じる。
背が非常に低いため、親指を置きたいサイドボタン下スペースがかなり狭い。少しでもサイドボタンから距離を取るとマウスパッドに擦る。
サイドボタン下のスペースが中心部でも約15mm。


一方で、その特徴は小型で背が低いが、ボディの太さがある点だ。Eloshapeはシルエットしか表現できないため、くびれ・凹みを表現できない。
そのため正しくはないのだが、それでもサイドボタンの位置を比較すると、同じくらいの背の高さであるBeast X MiniやDarmoshark M3 XSよりも一回り胴が太いことがわかる。

小型なマウスは好きだけど、Beast X MiniやULXのSサイズでは細すぎる、Viper Mini SEよりさらに背が低いマウスが欲しい人には合いそう。主に深めのつかみ持ち(手のひらはマウスに触れず手根と各指で挟む持ち方)がメインになるマウスだと私は感じた。

デザイン
カラー展開は今回レビューしたRedと、Skelton Pinkの2種類。定番の白・黒ではなく攻めたラインナップとなっている。特にSkelton Pinkの透け感がかわいい! もしかしたら今後も追加カラー展開があるかもしれないので期待したい(知らないけど)。

気になる点は?
ほぼ完璧に思えるOGM Cloud XSだが、強いて挙げるなら「見た目よりもかなり小さく感じるマウス」だということ。
特に結構中央への絞り込みがきついので、薬指・小指がマウス底部へ潜り込んでいくような感覚を嫌う人や、絶壁タイプが好きな人には向かない。
8Kポーリングレートも、フル活用するにはPC側のスペックが必要で、対応しないゲームも多いので、恩恵を感じにくい場合も(これは他の8Kマウスも同様だが)。
とはいえ、普段使いの1,000Hzでも十分すぎる性能を発揮する。小型マウスとしては文句なしといっていいレベル。
スペック
センサー:PAW3950
DPI :50~30000DPI
LOD:1mm/2mm
最大ポーリングレート:8000Hz(2.4G無線接続時有効)
最大速度:750IPS
最大加速度:50g
MCUチップ:Nordic52840
レシーバーMCUチップ:Nordic52820
メインスイッチ:RAESHA Optical Switch
サイドスイッチ:Kailh BlueShell Green Dot
ミッドスイッチ:Huano Grey Shell white Dot
結論
形状さえ合えば唯一無二の軽量ゲーミングマウス。このマウスの評価は、この形状が合うか、合わないか。あなたが小型で背が低い高性能マウスを求めているかどうかにかかっている。
各種性能、重量、ボタンのクリック感、バッテリー持ち、ホイールの感触、そしてハイグリップなコーティングと、すべてが高い次元でまとまっているマウスといえるだろう。あとは値段さえもう少し安ければ(1.5万円以下)文句なしだったかなあ…。最近はもう少し安くて高性能なマウスが増えてきているので…。