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エレコムゲーミング VK300sレビュー

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国産ゲーミングデバイスメーカー、エレコムゲーミングが産み出した傑作VK300s

VK300sはFPSゲームに最適化された銀軸搭載の65%サイズゲーミングキーボードです。競合製品よりも実売価格が安く、コストパフォーマンスに優れています。

また、キーキャップの形状にも特徴があり、キー配置も独自の配置を採用しています。

VK300sの特徴

  1. 日本人ゲーマーのための設計:変態的なこだわりが詰まったキー配置
  2. FPSプレイを前提としたキーキャップの「くぼみ」
  3. 銀軸搭載:赤軸よりゲームに特化した「スピードタイプ」
  4. 65%サイズ:コンパクトでマウスの邪魔にならない
  5. RGB LED搭載:ゲーミングなので当然光る
  6. USBポートが背面に装備されてて便利
  7. 実売が安い:コストパフォーマンスに優れる

日本人ゲーマーのための設計

この商品最大の特徴はゲーマー目線に立ちながらも、日本語入力に悪影響が出ないように考え抜かれた変態的キー配列にあります。これを作った開発者は相当FPSゲームやりこんでます。

本来の日本語配列ではスペースキーの左隣にある無変換キーを大胆にも削除。これはPCゲームにおいて多用されるCtrl、Alt、スペースのキーサイズを世界標準の英語配列に揃える意図があるものと思います。

特にスペースキーはジャンプなどで使用頻度が高く、無変換があると誤操作の可能性があるからでしょうか、大胆ながら実に合理的。おかげで日本語配列ではありえないほどスペースキーがでかいです。

基本は日本語JIS配列65%なのに、左側の違和感がすごい。

この設計は事務作業用としては有り得ない発想のはず。よくOKでたな。エレコム独自の基盤を開発してることになりますが、相当コストかかってるはずです。大丈夫かエレコム。心配だエレコム。これからも頑張ってくれエレコム。

日本語配列では無理が出がちなコンパクトな65パーセントの筐体でありながら、日常生活で使用頻度が高いPrintscreenキー、Deleteキー、矢印キーを配置。

開発者の執念を感じます。

スペースキー右側の「変換」キーを「E/J」として日本語切り替え表記のキーにすることで、PC入力に詳しくない人でも迷わず使える配慮がされています。わかってるな~!

PCのヘビーユーザーには、一定数「無変換」「変換」キーでIMEのON・OFF(日本語⇔英語)の切り替えをする人が存在します。けして多数派ではないこういう人たちは日本語配列に変換・無変換キーが無いと怒り狂いますからね(偏見)

半角・全角キーが存在しない65%や60%配置では、左上のESCと半角・全角キーを統合せざるを得ないため、PCに慣れてない人が使うと「日本語と英語が切り替えられない!」とユーザーがパニックになりがちなのでありがたい配慮です。

IMEのON/OFFは半角・全角での切り替えだけでなく、Windowsの設定から「ctrl+スペース」も設定しておくことをお勧めします。慣れるとこちらの方が便利!!(個人的には無変換にOFF(英語)、ON(日本語)を振るのも設定してますが無変換の位置が苦手で、ほとんど使いません)

VK300sを使って「F5キーが無いからVALORANTで降参できない!」「射撃訓練場でキャラ変えられない!」というコメントを見かけたことがあります。安心してください、右下の「Fn」と「5」を一緒に押しましょう。ちゃんと降参できます。

FPSプレイを前提としたキーキャップの「くぼみ」

このキーボードのもう一つの変態ポイントが「キーキャップ」です。指にフィットするようにくぼみがついてるんですが、こんなキーボード聞いたことないです。やりすぎです。この商品だけのために金型作って大丈夫かエレコム。心配だエレコム。

世の中で一般的に出回っているゲーミングキーボードにおいて、キーキャップの形というのはそこまで重視されません。ほとんどがOEMプロファイルまたはcherryプロファイルと呼ばれる形が採用されており、キーボードによって形が違うということはほとんどありません。

しかしVK300sは違います。製品写真ではわかりにくいですが、WASDに左手を置いたときに、それぞれの指が通常カバーする範囲でそれぞれのキーキャプが滑りにくいように独自のくぼみがつけられているのです。

親指が接するCやVに斜めに溝が入って、ひっかかりやすくなってます。

世界中探してもこんなキーボードはほとんどないんじゃないでしょうか。やりすぎです。一度触ればわかりますが、このくぼみがめちゃくちゃ指にフィットして使いやすいです。このキャップだけ売ってくれんか?

銀軸搭載:赤軸よりゲームに特化した「スピードタイプ」

高速な指の動きにも対応するために、銀軸が搭載されています。銀軸はリニア軸(カチャカチャ音がならずに、スムーズに押せるタイプ)の、軽くて反応が早いゲーマー向けスペシャルです。赤軸じゃなくて銀軸を採用するあたり、開発者の変態本気度が際立ちます。

作動点が1.4mmなので、2mmの赤軸よりも早くONの信号がPCに送られます。
ストロークも3.5mmで、4mmの赤軸よりも早くOFFの信号がPCに送られます。
つまり赤軸よりすべての入力が早いわけで、一瞬の操作が勝負を分けるようなゲームにおいては間違いなく有利といえるでしょう。

余談ですが、このONとOFFをすべて0.1mmにして反応を限りなく早くできる機能が「ラピッドトリガー」としてゲーミングキーボード界で話題になってます。エレコムのキーボードも次の新製品で搭載されることが発表されたので楽しみに待ちましょう。ありがとうエレコム。最高だエレコム。

赤軸(CHERRY MX REDの場合)

押下圧:45g(押す時に指にかかる重さ)

作動点:2mm(キーを押し込んで入力が反映される場所。アクチュエーションポイント)

キーストローク:4mm(キーを押してから底までの長さ)

銀軸(CHERRY MX SILVERの場合)

押下圧:45g(押す時に指にかかる重さ)

作動点:1.4mm(キーを押し込んで入力が反映される場所。アクチュエーションポイント)

キーストローク:3.5mm(キーを押してから底までの長さ)

他にも青軸(カチカチうるさいやつ)と茶軸(静かだけど押したときにペコっと感触があるやつ)も用意されてます。

個人的にはゲーミングキーボードに青軸を用意する風潮はそろそろやめた方がいいと思います。海外製のキーボードはだいたいタクタイルとリニアしか用意されてないですからね。VCや配信がかなり一般化してますから、青軸は通常ラインナップから廃止すべき。あ、言い過ぎました。

65%サイズ:コンパクトでマウスの邪魔にならない

コンパクトなサイズでありながら、必要なキーはしっかりと配置されています。デスクスペースを節約しながらも、ゲーミングに必要なキーを使用することができるうえ、ゲーム中のチャットもスムーズに入力可能。ここ大事。

RGB LED搭載:ゲーミングなので当然光る

ゲーミングキーボードなので、ちゃんとRGB LEDが搭載されており、ソフトウェアでカスタマイズ可能です。キーキャップは光が透けるので、光量控えめながらちゃんと見栄えします。フォントもおしゃれで個人的には好き。

ソフトウェアで光量やパターンの変化を設定できるのはもちろん、ON・OFFも設定可能。RGBが無いバージョンのVK200sというのもあって、少しお安いやつもあります。

でもゲーミングキーボード買うなら光って欲しくないですか?

そんなのいらねぇ!というユーザーは、実際のところほとんどいないと思ってます(意見としては必ず見かけるけど、OFFにすればいいじゃん?)

RGB LED無しモデルであるVK200sとか売れてるんでしょうか。気になります。

USBポートが背面に装備されてて便利

ゲーミングキーボードとして必要な機能を備えながらも、便利なプラスアルファの機能もあります。USBポートが背面に装備されており、周辺機器の接続や充電が簡単に行えます。基本的にはワイヤレスマウスのレシーバーを指すことを想定した機能ですね。

競合製品だと、この機能を持つとUSBケーブルを2本差すことになるタイプが多いのですが、ケーブル1本(しかもちゃんとTYPE-C)さすだけで背面USBポートも使えるのは地味にめちゃくちゃ優秀ですね。開発者はけっこう苦労したんじゃないでしょうか。

実売が安い:コストパフォーマンスに優れる

競合製品と比べて実売価格が安く、コストパフォーマンスに優れています。高品質な性能を手に入れることができるので、予算を抑えたい方におすすめ。

VK300sの弱点

金属反響音

キーを押し込んだ際の金属反響音が少し気になります。音に敏感な方は、打鍵音が気になるかもしれません。

正直、高級な押し心地や打鍵音を求める価格帯ではありませんし、競合製品のAPEXPROやLogicool G913よりもむしろキー回りの作りはしっかりしてます。金属反響音がどうのこうのとか、ルブがどうのとか、スタビライザーがああだこうだとか、そんなことを言うのはごく一部のキーボードマニアだけです。

質感

全体的にプラスチックの質感はマットな仕上げではありますが、正直高級感はありません。側面はツヤありになっていて質感を高めているような気もしますが、汚れや傷が目立つので超バッドポイントです。これはすぐにでもやめてほしい。

話題の機能「Rapid Trigger」には非対応。

でもエレコムゲーミングさんは新商品で「RapidTrigger」を搭載することを公式ツイッターで発表しました(発売時期・価格未定)期待しかありません。

RapidTriggerというのは、アナログスイッチ(無段階で変化量を測定できるスイッチ)さえ採用していれば、あとは「基盤の性能」と「プログラマーの頑張りしだい」で実現できる可能性があります。

逆に世の中のほとんどのキーボードで使われている「メカニカルスイッチ」はONとOFFしかないので、どんなに頑張っても後からのアプデでラピッドトリガーにはなりません。

有線モデルしかない

キーボードなんて有線で十分なので、あえて無線モデルは不要だと思います。あのwootingだって有線ですからね。

マウスと違って動かさないので無線にするメリットが「見た目がすっきり」以外ありません。バッテリー切れのデメリットがでかすぎる。

パッケージと公式サイトと宣材画像がださい

もうちょっとなんとかならんか。

VK300sのまとめ

こんな人におすすめ

  1. 1万円以下で本格的なゲーミングキーボードがほしい
  2. 日本語配列がほしい
  3. コンパクトなサイズがほしい
  4. 国産で品質がちゃんとしたものが欲しい

1万円以下で本格的なゲーミングキーボードがほしい

メカニカルスイッチ(しかも銀軸)を採用して、かつRGB対応のキーボードの中で最も安いキーボードです。

はじめてゲーム用のキーボードを買う人に最もオススメできるキーボードの一つです。実売1万円以下でメカニカルスイッチを採用しながらも機能や耐久性はちゃんとしたものが欲しい人には最も有力な選択肢になるでしょう。

ライバルはROCCAT VULCANやHYPER X ALLOYになりますが、それでも1万円は超えます。RAZERやLogicoolになると安いモデルでも1.5万円~になってきます。

日本語配列がほしい

日本語配列のゲーミングキーボードは驚くほど選択肢が少ないのが現状です。

PCゲーム市場は英語圏のターゲット層が多く、ユーザーの多くが「英字(ANSI)配列」のキーボードを利用しているため、よほどの大手メーカーでない限り、コストをかけてわざわざ日本語配列を用意しないからです。

日本語配列を用意しているゲーミングキーボードメーカーは数えるほどしかありません。

そんな中、国産メーカーであるエレコムが開発したこのキーボードは、日本語配列で使いやすさはそのままに、ゲームに適した配列にした大胆さは称賛に値すべきです。

特にPCゲーム初心者の最初の一台として、VK310s・VK300sは十分に選ぶ価値があるでしょう。ぜひお試しください。

ABOUT ME
しじまアオ
しじまアオ
EVERBULES代表
PC・ゲーミング系ガジェット好きオタク 物欲に負けることに定評がある あまりにも買いすぎたので、少しでもお役に立てるようレビューやニュースを書き始めた
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