Lofree HYPACE隼 提供レビュー

結論
Lofree初のゲーミングマウス。スペックはガチofガチ。Lofreeらしいユニークさと高性能、高品質を兼ね備えたマウス。形状は単純な卵型に見えるが、実際に握ってみるとくびれもあり、一般的な先細り型マウスの仲間としても違和感はない。表面コーティングや、独特過ぎるマウスソール形状など、扱いづらい点もあるが、製品の評価に大きく影響を与えるような弱点ではない。
Lofreeとは?:
Lofreeは、中国深圳市を拠点にし、デザイン性の高さとユニークなプロダクトコンセプトで知られるメーカー。一般的なPCデバイスブランドとは一線を画し、レトロな雰囲気やビンテージ調のデザインを取り入れた製品が特徴。界隈に衝撃をもって迎えられたメカニカルかつロープロファイルのキーボード「Lofree Flow」、「Lofree Edge」が有名。いずれも「安くはないが、品質と性能が良すぎコスパえぐすぎライバル不在」という感じ。
そんなLofreeが、ゲーミング市場に本格参入する形で送り出したのが「HYPACE 隼」。ゲーミングデバイス市場は競争が激しいが、Lofreeらしいアプローチがどこにあるのか気になりすぎるため、Lofreeさんからご連絡をいただいて二つ返事で了承。
実際に握ってみた感じ:
掴んで最初に感じたのは「意外としっくりくるな」である。外見はハイスペックゲーミングマウスとしては昨今あまり見かけない卵型。しかし、単純な卵型に見えて、実はセンサー横からほんの少しくびれており、自然に指がグリップする形状になっている。そこからは自然と先端へ細くなっている。形状からかなり長く見えるが、実際にはむしろ中型~小型サイズのマウスである。EloshapeでG PRO XでやViper V3 Proと比較するとよくわかる。小型でくびれと弱めの逆ハがあるマウスが好き(VPMSE、Hitscan、Scyrox V6など)な自分にとっては、サイズ感は違和感はないが、メインクリックボタンまわりの形状が大きく異なると感じる。どちらかというとScyroxV8やAtlantis Mini、OGM Cloudなど、XM2系統というか、先が細くなっていく感覚が好きな人には合う可能性がある。
大きく割れたボディについて:
大根おろし…いや正確metal cheese gratersと揶揄されているFinalmouse系のハニカムタイプや、VPMSEのような大胆な肉抜きタイプ、どちらとも違うスリットが縦に入った形状だが、筆者の持ち方では全く気にならない。センサー位置は自分の握り方だと親指の真横に位置しており、一般的な感覚とズレは無い。形状的にフロントに寄せたほうが好みだと言う人も一定割合居そうだが仕方ない。
メインボタンについて:
跳ね返り感は良好。クリック部がかなり長いため、パーツ自体の”しなり”によるフィードバックが、ちょっと邪魔に感じるかもしれない。クリック自体の軽さとキレは良好。連打する際のもたつきや、押し込む際の無用な抵抗感、硬すぎる衝突感もない。
サイドボタンについて:
実のところ見た目より使いやすく、押しにくさもない。大きく飛び出しているように見えるが、実際にはサイドボディとの位置関係は標準的な感覚で扱える。位置、形状、押した感触、いずれも過不足なく、押すまでに反応しない区間が長かったり、逆に押してから凹みすぎるということもない。
ホイールについて:
これまた変わった形状であり、世の中の一般的な「チーズおろし金orプラ玩具」マウスに比べると、幅がかなり細く直径が大きい。飛び出している部分は横から見ると他のゲーミングマウスとほとんど変わらないが、回すときの感触ややや重め。回したときのカクッという感触は硬すぎないので使っていて違和感はないが、回す時の重さを気にする人は注意したほうがいいかもしれない。ホイール押し込みの反応と深さ、感触も良好。使用時に違和感を感じることは無い。
構造と製造クオリティについて:
マグネシウムの骨組みにプラスチックのシェルを被せている。
例の声明にもあるとおり「我々は既存マウスの真似などしない」という意気込みを強く感じる特徴的な構造。自分が知る限り、このレベルの高性能ゲーミングマウスでは、このマウスにしか見られない極めてオリジナリティの高い構造である。初のゲーミングマウスでこれだけ剛性やボタンの感触、ホイールの調整を不満のないレベルでまとめ上げているのは結構凄い。
とにかく質感は非常に高い、これは間違いない。これまで評価の高い製品を多く手掛けてきたLofreeらしさがある。マグネシウムの内部フレーム構造も他にはない特殊なつくりだが、マウスがきしんだりパーツが浮いたりすることは一切ない。初めてのゲーミングマウス、挑戦的な構造とデザインながら、驚嘆すべき高精度設計と、組み立て技術の高さを証明していると思う。
底面について:
写真をぜひ見てほしいのだが、上面以上に底面の形が個性的すぎる。専用形状のソールは、先端、センサー周囲、中央やや後ろの3個所に加え、最後部に開いたV字型の細いソールが存在する。特に汎用丸型ソールを使用する際に、最後部のソールガイド幅が実測で5.9mmだったので、直径6mm以上の汎用丸型ソールが収まらない可能性がある。形状も数も特殊なので、付属品のソールが消耗した際や、マウスパッドに合わせて交換する選択肢がかなり限られるのは明確に弱点になるだろう。
表面コーティングについて:
正直なところ、滑る。どうやら滑り止めコーティングはされていないようだ。Lofree公式の声明にもコーティングに関する言及は無さそう。彼らのいう「GPWの真似したプラチックのおもちゃ」は、最近コーティングの進化が激しく、ゲーミングマウスのこだわりポイントの一つなのだが、残念ながらこのマウスにはそれがない。現実的には精密なマウスコントロールが必要なゲームでは、滑り止め対策としてグリップシートが必要となる。ただ、グリップシートを貼る位置にロゴが配置されていることもあり、正直なところ見た目はかなり悪い。例えばLofree Flowに採用されているキーキャップはカラーも質感も非常に高く、滑り止めについても考慮されているように感じるので、彼らの技術力であればもっといいモノが作れると思う。次回作には改善されることを期待したい。
設定ソフトウェアについて:
WEBドライバに対応している。しかもスクリーンショットを見てほしいのだが、画面がとんでもなくかっこいい、素敵、スタイリッシュ。Lofreeらしいアナログ、レトロ感と未来、サイバー感の融合を表現した極めてクオリティが高いデザイン。ただしこれまで多くのゲーミングマウスを使ってきた人間でも直感的に設定できない部分もあった。例えばダイヤルは針の部分を掴んで回す必要があり、正直なところUIが凝りすぎて使いやすさを犠牲にしている感は否めない。でもめっちゃかっこいいしテンションあがるのでオッケーみたいな気分ではある。むしろ、わかっててわざと使いにくくしている可能性すらあるかもしれない。Lofreeのデザイナーチームならそれくらいのこだわりがあってもおかしくはない。
接続方式について:
付属しているドングルに接続することで、ポーリングレート8000Hzに対応。さらにBluetooth、ワイヤレスUSBレシーバー、有線接続の3つの接続モードに対応しているので、普段使いしやすいのもよい。このマウスの強みが、そのデザインにあることはあきらかであるから、このマウスが好きな人はゲームに限らず日常からデスクのメインとして使いたいはず。そういうときかつBluetoothにも対応していれば普段使いしやすいのがよい。
他のマウスと使い比べてどう感じたか:
このマウスならでなければダメだというポイントは「デザイン」「ブランド」「形状」の3点となるだろう。土俵に上がるための「カタログスペック」は十分。デザインやデスクアイテムとしての魅力を求めずに、純粋にFPS用に振り回す道具としての「軽さ」や「価格」を求めるのであれば、このマウスをあえて選ぶ必要はない。「チーズおろs(以下略)」のほうがコスパはいい。
見た目は「キワモノ」に分類されるが、意外や意外、 使い込むほど良さがわかるタイプのマウスだ。レビューまでお時間をいただいた言い訳ではないのだが、使ってるうちに愛着が湧く製品だ。なぜならば「このマウスじゃなきゃダメな理由」が明確に存在するからだろう。特にゲーム以外にもブラウジングや動画編集においても、この軽さと形状がちょうどいい。メイン、サイド、ホイールも使っていて不快感が無いので、デザイン重視でも普段使いにいけるのは大きい。
結論:このマウス、買いか?
買いです。でも安くないので、判断は慎重に。ただ、このマウスのデザインと形状に惹かれた人は買って後悔しないと思います。時間が経って使わなくなっちゃう…ということが少ないと思う。ただし何度も言うが万人向けではなく、好みが分かれるタイプの形状。
購入方法:
現在はKickstarterにて予約受付中。URLはリプ欄に貼っておく。Kickstarterはクラウドファンディングとなっており「購入」ではなく「支援」という形。形式上は支援に対する見返りとして「製品を送る」ということになる。とはいえ、Lofreeのように実績と信用があるメーカーにおいては、ほぼ予約受注販売みたいなモンだと理解して問題はない。
購入にはいくつかのプランがある。
SINGLE PACK
ほとんどの人がこれを選ぶだろう。要するに「マウス1個だけ買います」というもの。色は支援(注文)時には指定せず、後で聞かれるが、Ghost(クリア)は価格が異なり、下記のSPETIAL EDITIONを選ぶ必要があるため要注意。
VIP CLUB:109ドル(45%OFF)
⇛Kickstarter開始前に1ドル入金して先行予約していた人向け
SUPER EARLY BIRD 超早割(限定300個):109ドル(45%OFF)
⇒通常はこれを選択
EARLY BIRD 早割(限定300個):129ドル(35%OFF)
⇒上のSUPERが売り切れたらこちら
KS SPECIAL 予約割:149ドル(25%OFF)
⇒全部売り切れたらこちら
DOUBLE PACK
2個セット。セットにしても1つあたりの価格は変わらないが、送料が割安になる。グレーとブラックひとつずつ欲しい!という場合はこれを選ぶ。色は支援(注文)時には指定せず、後で聞かれる。
SPECIAL EDITION
クリアのGhostはこちらを選ぶこと。
SINGLE PACKで限定300個:119ドル(43%OFF)
残りがかなり少なくってる模様
Add-on
いわゆる「ご一緒にこちらの製品もいかがですか?」というやつ。
欲しいものがあれば一緒に買えばお得にお求めいただけるオプション。特にTシャツ(19.9ドル)は欲しいアイテム。
カラーバリエーションについて【要注意】
カラーは、グレー(Crayon Grey)とブラック(Jet Black)、クリア(Ghost)の3色展開なのだが…クリアのGhostエディションは、実は他の2色とは中身も別なので要注意。もともと、ボディのクオリティ調整(透明度や黄色化の対応)に時間がかかったことで、Kickstarter開始時には発売予定がなかった。しかし、直前になって目処が立ったことで、急遽、同時に予約が開始されたものなのだ。ボディがスケルトンになるだけではなく、なんとメインクリックのスイッチがKailh GM White Bladeスイッチからoptical switchに変更となる(オプティカルスイッチの詳細情報は不明)。このスイッチ変更はGhostのみとなり、通常カラーのグレー、ブラックでスイッチを交換するオプションなどは無いとのこと。
ちなみに通常モデル2種類はKickstarterに参加したあと、どちらか好みの色を選択することになる。
