TALONGAMES 凛音 RINNE 低速の布を滑らせてわかった、手ブレと縁の感触
PR。TALONGAMESから製品提供を受けています。金銭報酬はありません。 凛音の表面は、メガネ拭きに触れたような抵抗がある。手の震えを抑えたい場面ではこの重さが頼もしい。軽く滑らせたい人にまで勧めるかは、そこで話が変わる。
とにかく遅い
このマウスパッド、表面の滑りは遅くて重い。
身近なもので例えるなら、マイクロファイバーのメガネ拭きの感覚が近いだろうか。吸い付くような、密度の高い摩擦抵抗である。
指先を滑らせると、微細な繊維が指の腹を優しく捕らえ、わずかに重い手応えを残していく。
スピード系のガラスパッドに慣れた指先で触れると、最初の一振りで重いと感じるだろう。初動は重さを感じないのでスッと出すことはできるが、継続してずっしりと手応えが乗ってくる。この感覚こそがこのマウスパッドの狙いだ。
布のコントロール系はもともと遅めで止めやすいものが多く、RINNEはその性格をかなり強めに振ったタイプとなる。
速さを求める人には、今はハードでかつ布とは異次元の滑りを実現できるガラスマウスパッドが主流になりつつあるので、下記のレビューを読んで自身のプレイスタイルと合っているかどうかの判断の参考になれば幸いである。
手ブレを吸うかのような感覚
あくまで感覚の話である。触った瞬間の第一印象は細かくて、滑らか。吸い付く感覚で重さを感じる。肌への当たりも優しくて、2.5D加工の縁のおかげで長時間使用しても手首が擦り切れる感じがない。
動かすと重い。引っかかるような不快な抵抗はないが全体がねっとりと遅い。スムーズなのに重い、という文字にするとちょっと矛盾しているようにも思える手触りが特徴的だ。
切り返しの挙動も重さの割に素直。これだけ重いと方向転換でカクカクッと引っかかってもおかしくないが、移動中も均一に流れて、不規則なつっかえが出てこない。確かに重いのだが振り回しや細かい移動をしてもストレスがないという手触りになっている。
止まり方も収まりが良い。マウスを止めようとしたとき、フェードアウトするかのように自分から止まりにいってくれるような感触がある。バチッと止まるわけではなく、抵抗でグッと止まるわけでもなく、スッとおさまる。
手の細かい揺れに対しても緩衝能が高い。自分では気づいてない微振動を、表面が黙って吸収してくれる感じがある。あえて強い表現をするならば、カメラでいう手ブレ補正をかけてくれるかのような感覚というか。特にゆっくりと一定速度で、線を丁寧に描くような作業には向いてそうだ。
使っていると、自然と肩と手首の力が抜けていく。「マウスを制御しなきゃ」という気負いを、パッドの方が半分肩代わりしてくれるような安心感がある。
万人向けではない
正直なことを言えば、この性能は「自分の意思がそのまま出ない」ということでもある。
動かすも止まるも、100%自分の肉体の支配下におきたい人、マッスルスキルによるフィジカルコントロールを重視する人、キレのある初動と自らの意思によって止めたい場所でピタッと自分で止めたい人にとっては向かない。
「マウスを落ち着けたい人」「自分の手ブレを道具で抑えたい人」のためのマウスパッドだ。
重さは終始一定で暴れず、しかも一度速度が落ちればその場でスッとおとなしくなる。「動かす重さ」以上に「止まりぎわの収まり」が主役。この絶妙なバランスが刺さるかどうかで評価は大きく異なる。
弱点も挙げておく。ベースがかなり柔らかいので、力を込めると沈み込んで底をこすりやすい。押しつけて振るタイプの人は、底付きの感触が気になるかもしれない。
マウス標準でよく付いてくる面ソールとの相性は良いと感じたが、点ソールを使用した時には柔らかさゆえに沈み込みが気になった。点ソールを貼る位置や枚数を増やすなどして、沈み込みすぎないように調整する必要があるかもしれない。
縁の処理
縫い目のない2.5Dシームレスエッジも注目の技術だろう。他社のマウスパッドでも採用されることが増えてきている、布マウスパッド界隈では流行の兆しを見せている加工だ。
これまではほつれないようにしっかりと縁が縫われているマウスパッドが主流であったが、手に擦れると違和感につながる場合もあった。(滑走面よりステッチ部を低くすることで対策されていた)
それに対し、このシームレスエッジであれば縫い目の問題はない。腕の途中が縁に乗っても、擦れる違和感がない。
長期使用時の強度については今後の様子を見てみないと正直なんとも言えないが、すぐに捲れるようなことはなかった。見た目もスッキリするので、耐久性さえ問題なければ、今後もトレンドになるだろう。
