Gravastar Mercury M2 提供レビュー|見た目は最強、性能はクセ強。

結論
独特なデザインが特徴的、見た目で既に優勝している。デスク上における主張の強さがえぐい。形状やバランスに関しては賛否が分かれそう。FPS以外のゲームやブラウジングに使うにはリラックスして利用できるが、80gという重量に加え、前方が重く、親指の置き場が限られていることから、持ち方が重要となる競技型FPSには向かない。
はじめに
Gravastar。海外の一部フォーラムではカルト的人気を持つが、日本ではまだまだ知名度が低い。今回レビューしたM2の前作にあたるM1も、その異質な外観と一つ一つ手作業で施されたウェザリング(汚し塗装・ダメージ表現)がされたマウスで話題となった。しかし90gという重量がネックとなり、軽量マウスが主流であるFPSゲーマーの間では手に取られることはほとんどなかったと思われる。
その後継機として登場したのが今回の「Gravastar M2」。全体的に見直されたアップグレードモデルだが、果たして今の市場でどこまで戦えるのか? そして、M1のファンが買い替えて満足できるのか?デザインに惚れて買っても大丈夫か?そんな視点で、このM2を手に取ってみた。
手に取ってわかるデザインと作り
手に馴染むか?
まず、手に持った瞬間に違和感。頭がでかすぎるのだ。極端なひょうたん型となっているため、持ち方の選択肢が狭い。特に指のかかり具合。中指が自然に沈む位置は大きくくびれており、両サイドの角度は下に向かって広がるハの字型。持っていて不安になるのはこれが大きな要因だろう。ハの字なので、空中では不安定になり持ち上げにくい。
ボタンの押し心地と直感的な使いやすさ
- メイン:クリック感は良好。
- サイド:ちょっと感触と形状に問題あり。柔らかすぎるので、押した際のフィードバックが弱い、連打には不向き。また、位置がかなり低く、くびれにそってカーブを描く形となっている。
上から見ると、2つのサイドボタンが隙間なく隣接してボディのカーブに沿ってゆるやかに中央が凹んでいる。そのため親指をほとんど動かすことなく前後のサイドボタンを触れるので便利。 - 逆に言えば、前後どちらのサイドボタンを押すにも指をほとんど動かさずに押せてしまうため、誤爆のリスクが高い。咄嗟の操作が必要とされる場面では「どちらのサイドボタンを押したか」わかりにくい。
- ホイール:かなり回転・クリックとも重め。力を伝えにくい上方向への回転で特に抵抗を感じる。
実際にゲームで使って感じたこと
エイムのしやすさ・狙いやすさ
VALORANTで1週間、デスマッチとカスタム中心に使ってみた。正直、かなり厳しい。ハイセンシで使う分にはそこまで気にならないが、重量と形状から「持ち上げ」がほぼ不可能なので、マウスの置きなおしがしづらいのが問題。また大きなフリックをするとグリップしきらない形状と重量で吹き飛びそうになる感覚もあり、ローセンシでは覚悟と慣れが必要かもしれない。

滑り・止めの感覚(マウスソールと本体バランス)
初期ソールはPTFE(通称テフロン)製のラウンドエッジ。上下左右4か所は小さめだが、ドングル収納部の周りに大きめのソールが貼られている(センサー周りには無いのに…)

ワイヤレス・有線の違和感
M2は2.4GHzワイヤレス対応。有線接続はUSB-C。どちらも試したが、遅延はほぼ感じない。充電はType-Cで約2時間。連続使用は公称値で70時間、実測で約60時間。ケーブルは布巻きケーブルで使いやすいが、やや硬めで折り癖は取りにくい。
ゲーム以外での使いやすさ(普段使いの視点)
普段のブラウジングや動画編集でも使ってみた。“ゲーム特化”に見えるが普通に使える、むしろゲームよりこっちの方が活躍できるかもしれない。見た目は大事だ。自宅で使うにはいいが、職場などで使うと目立ちすぎるので覚悟が必要。
他のマウスと使い比べてどう感じたか?
見た目的に比較できるマウスがない。性能で比較すると、軽量マウスとは重量が違い過ぎて比較にならない。似たような形状のマウスも自分は知らないし、持っていない。毎日触れる道具としては、頑丈さを感じるので好き。
結論:このマウス、買いか?
間違いなく、一定層には刺さるマウス。大きなマウスに慣れている人や、ガッツリかぶせ持ちの人にはサイズ感が合わない。これはいい!と感じた瞬間は、暗闇でぼんやりとケツを光らせているM2を眺めながらニヤニヤしているとき。

まとめと購入ガイド
最終的な評価は「見た目最強、クセのありすぎる形状、いがいと良い使い心地」という感じ。見た目の派手さやブランドに頼らず、製品として質感は非常に高い。たとえ価格が高くなったとしても、譲れないというメーカーのこだわりを感じる。
公式サイトでは、世界観を存分に味わえるので、ぜひ一度みて欲しい

価格帯としては競合が多い領域だが、見た目のインパクトだけの商品ではない、しばらく使ってからの満足度は高い(FPSはキツいが…)