磁気式キースイッチまとめ
2024年2月時点で販売・採用されている磁気式キースイッチ(磁気軸)の情報を比較するために一覧のリストにしてあります
注:スペックの表記(StartとかInitial Forceとか)が一致していませんが、各種公式サイトの表記に倣っています
- KS-20U
- KS-20T Magnetic Jade Switch
- Latenpow Magnetic Strawberry Switch
- OUTEMU OTM Magnetic Switch
- RAESHA V2 switch
- OTM Magnetic switch
- Kailh magnetic switch
- wooting L60
- wooting L45
- GATERON KS-20(オレンジ)
- GATERON KS-20(ホワイト)
- Raptor HE Gaming Switch
- RAESHA magnetic switch
- Akko Cream Yellow Magnetic Switch
- Yukiaim Switch
- Fuji Magnetic Switch
- GATERON KS-37
- GATERON KS-37B
KS-20U
wooting互換のgateron 第二世代磁気スイッチ、新オレンジ軸。
特徴は「デュアルレール」「複線」などと呼ばれる仕組みでステム(軸)ブレを抑えていること
現状、国内販売店ではバラ売りを入手することはできないので、Mechkeysやタオバオで個人輸入が必要。
KS-20U Magnetic Linear Switches
Operating Force:30±7gf
Total Travel:4.1±0.2mm
Bottom Force:50gf
KS-20T Magnetic Jade Switch
gateron 第二世代磁気スイッチ。JADE=翡翠なので、翡翠軸。
GATERONの公式紹介で「Mahjang sound」を謳っていることから麻雀スイッチとも呼ばれる。打鍵したときに、麻雀牌どうしを打ち付けたような硬質な高い音(カチとパチの間くらい)を出すのが特徴。デュアルレールではないのだが、軸ブレは気にならないという評価が多い。
国内ではTALPKEYさんで取扱いがある。GrowthArtsさんは売り切れ、再入荷なし。
Magnetic Jade Switch
- Initial Force: 30士7gf
- Total Travel: 3.5±0.2mm
- Pre-Lubed: Yes
Latenpow Magnetic Strawberry Switch
Latenpow Looting68に使用されている磁気スイッチとのことなのだが、製品写真では軸がグレー、ハウジングはクリアに見える。単品販売のピンクが単なる色違いなのか、別の商品なのか不明。すみません。
GEONのRAPTORと形状が同じであり、ハウジングをキメラのパーツに使用できるとの報告あり。(関連ツイート参照のこと)ただしwootingの互換スイッチ(Lekker、KS系)と磁石の極性(NSの向き)が逆なので、wootingにそのまま挿しても使えないらしい。
- ふしあな さん(@PSAana)さんの関連ツイート
Operating force 30+/-10gf
70個
$12.88(約2,000円)+送料
OUTEMU OTM Magnetic Switch
見た目がかわいい謎のスイッチ。何に採用されているのか不明。wootingとは極性が逆という情報をどこかで見かけた。
Total travel 4.0mm
Work travel 2.0+/-0.5mm
Work force 45+/-10gf
Min trigger Force 40gf Min
End force 60gf Max
70個
$12.88(約2,000円)+送料
RAESHA V2 switch
ATK68 L版に搭載されたRAESHAの第二世代スイッチ
JDやタオバオでは単品で販売されていることを確認
Work force 28gf+/-10gf
https://item.jd.com/10095408820654.html
OTM Magnetic switch
アリエクスプレスで売っていたOutemuの磁気スイッチ。Red、Pink、Brown、Blueの4種類がある。磁気スイッチのタクタイルって初めて見た。斬新だが、大手が作らない理由(ラピッドトリガーとタクタイルの相性が悪い…?)がきっとあるはず。
どのキーボードに使用できるか不明。詳細求む。
Work Force : 50±10gf
Min trigger Force : 30gf Min
End Force : 65gf Max
Work Force : 50±10gf
Min trigger Force : 40gf Min
End Force : 60gf Max
Work Force : 40±10gf
Tactile Force : 55±10gf
Min trigger Force : 30gf Min
End Force : 65gf Max
Work Force : 50±10gf
Tactile Force : 55±10gf
Min trigger Force : 30gf Min
End Force : 65gf Max
Kailh magnetic switch
Kailhといえば、GATERONと並ぶキースイッチの巨大メーカーであるが、磁気スイッチについては出遅れている。Xではいろいろ書いていたが、販売されているのか、今後どのメーカーに採用されるのか、そういった情報が全くない。Keydous NJ-98CPに搭載されていたとミオニさんが記事にしていた。
Initial Force: 30±10gf
Total Stroke: 3.8+0/-0.4 mm
FrameとMystralの2種類があるようだが、外観以外の違いがあるのかよくわからない
wooting L60
wooting標準スイッチ。いわく「疲れるほど重くない、ミスタイプするほど軽くない」ちょうどいい重さ、とのこと。End60cNが結構重いので、赤軸や銀軸に慣れている人は終端を重く感じるかもしれない。
- Start: 40cN (gram force)
- End: 60cN (gram force)
- Linear actuation over 4mm
- ルブなし
- 70個 ¥5,500(送料別)
wooting L45
wooting公式のカスタマイズスイッチ。軽い押し心地が好きな人向け、初動30cNは軽すぎて誤爆しやすいため、文字入力には不向きだが、WASDのように何度も繰り返し入力するキーは押すのが楽になる。
- Start: 30cN (gram force)
- End: 45cN (gram force)
- Linear actuation over 4mm
- ルブなし
- 70個 ¥5,500(送料別)
GATERON KS-20(オレンジ)
wooting互換のカスタマイズスイッチ。旧オレンジ軸。L45とL60の中間の重さ。最初からルブ(潤滑剤の塗布)がしてあるので、押し心地もなめらからしい。KS-20白よりちょっと重い。国内では遊舎工房さんとTALPKEYさんが取扱いしており、Amazonでも買える。
Initial force : 38gf
Bottom force : 50gf
Total travel : 4.1±0.2mm
Lubed : Factory lubed
Typing Style : Linear
Spring : 20mm
35個入り¥4,620(送料込)Amazon・遊舎工房
GATERON KS-20(ホワイト)
wooting互換のカスタマイズスイッチ。L45より終端ちょっとだけ思い。KS-20オレンジより初動が軽め。遊舎工房さんで取り扱っていないため、入手性が悪い。既に世代的には古いので、どうしても白いステム(軸)が欲しい!とかじゃない限り、あえて買う理由は少ない。
- Operation Force: 30gf
- Bottom Touching Force: 50gf
- Total Travel: 4.1±0.2mm
- Pre-Lubed: Yes
- Typing Style: Linear
- Spring: 20mm
Raptor HE Gaming Switch
GEON WORKSのwooting互換スイッチ
そのまま使ってもwooting純正のLekkerより軸ブレが少ないという評価もあるが、なんと言っても注目を浴びたのは「Raptorスイッチのハウジングと純正Lekkerスイッチのステムを組み合わせた合体スイッチ(通称キメラ・Raptor=キメラプター)が最高にブレない」という下記の投稿だろう。
- キメラプターに関するポスト(@PSOana)
見た目がかっこいいが、キーキャップが透明じゃないと見えない。しかもLEDが全部赤っぽくなる。42g-52gなので初動と終端の差がかなり少ない。
国内で取使いのあったGrowthArtsさんは売り切れ、再入荷なし。
Switch Type – Linear, Hall Effect
Operating Force – 42.0g
Bottom-out Force – 52.0g
Spring Length – 16.0mm
Full Travel – 4.0mm
Factory Lube – Lubed
RAESHA magnetic switch
DrunkdeerA75/G65 および ELECOM VK600A に初期搭載
ボックスステム(ステムと呼ばれる軸が四角、箱型)
30gf→60gfは初動が磁気スイッチの中では最も軽く、終端が最も重い。
押してる最中にかなり重くなるスイッチ。反発が強いので、ラピッドトリガー機能とは相性がいい性能だと思う。写真左側のアーチ部がLEDユニットになっており、APEX PROみたいなLEDむき出しのスイッチやwootingのような基盤LEDと違い、とてもやわらかく綺麗に光が拡散する。個人的に光り方はコレが一番好き。
- Initial Force: 30gf
- End Force: 60gf
- Actuation Range: 0.1-3.8mm
- Total Travel: 4.0mm
Akko Cream Yellow Magnetic Switch
「MonsGeek M1HE」および「AKKO MOD 007B HE」に初期搭載されているスイッチ。動作押下圧50gfで結構重め。ボックスステムでぐらつきを抑える設計にはなっているがRAESHAの方が精度高い気がする…。でも使ってて全く気にならないから十分。打鍵感と打鍵音はかなりいい。重いスイッチが好きな人向け。ルブ済ではないようだが結構まったりしている感触。
Operating Force: 50gf ± 10gf
Total Travel: 4.0mm
Pre-Travel: 2.0 ± 0.5mm
https://www.monsgeek.com/product/m1-he-full-assembled/
Yukiaim Switch
Yuki Aim Polar 65 (Katana Edition) 初期搭載スイッチ。Yukiaim用の特製スイッチ。めちゃくちゃ打鍵感がいい、コトコト系のおとなしい音がする。初動30gで軽めだが、終端50gなのでほどほどに返ってくる、ちょうどいい感じ。
- Initial Force: 30gf
- End Force: 50gf
- Actuation Range: 0.1-3.8mm
- Total Travel: 4.0mm
Fuji Magnetic Switch
POLAR65初期搭載スイッチ。YUKIAIMキーボードに搭載されたスイッチより重い。終端60gはかなり重いので、しっかりした押し心地が欲しい人向け。ラピッドトリガー機能は「OFFが早い」ことに価値があるので、VALORANTのストッピングなどには終端が重い方が効果を発揮しやすいと思う。バネが強い方が、少し指から力を抜いただけでキーが跳ね上がってくれるから。
- Initial Force: 36gf
- End Force: 60gf
- Actuation Range: 0.1-3.8mm
- Total Travel: 4.0mm
GATERON KS-37
Higround Performance Base 65 Keyboardに初期搭載のスイッチ(と思われる)
対応:YUKIAIM、Arbiter Studio POLAR65、VXE ATK68、Higround Performance Base 65 Keyboard
初期押下圧:30g
総合押下圧:50g
作動範囲:0.1-4.0mm
ファクトリールブ済
GATERON KS-37B
KS-37Bの改良型、VXE ATK68(G版)やBoog75に搭初期載
Trigger Force 30±10gf
GATERON 公式では色は白だが、提供先のメーカー・モデルによって軸の色はバラバラのようだ
ATK68では薄い紫色(Fujiスイッチより若干色が薄い)
Boog75では赤色が採用されていることが確認されている