TITAN ARMY P245MS PRO 机に取り付けて感じた見やすさと、HDRを使った印象
PR。メーカーからレビュー用に製品提供を受けています。金銭報酬はありません。 P245MS PROでは、ゲーム中に黒挿入を使うときと、映像をHDRで見るときで設定を切り替える。設置や画面の見やすさとあわせて、実際に選べた設定を確かめた。
ロゴの霊圧が…消えた…?
これまで不評だったのが、正面下部に鎮座する白い「TITAN ARMY」ロゴだ。
言うまでもなくゲーミングデバイスの主張ロゴはメーカーやブランドにとって非常に重要な要素である。商品画像、プロ選手やストリーマー、インフルエンサーの利用、店頭の売り場での差別化など、必要性は非常に理解できるものなのだ。
だが残念ながらそれらは全て「売り手」の論理であり、ぶっちゃけユーザーからは望まれていないことが多い。全てではないが。
それが今作ではマークのみとなり、しかも目立たないようブラック化された。使用中は気になることなくほぼ視界から消える。ユーザーや販売店の声を反映したんだろう。指摘されたところを素直に修正してくる開発陣えらい。
VESAマウント問題なし
P275MS+はネジ穴が奥まっていて、長めのネジを別途用意する必要があった。今作P245MS PROは筆者が実際に一般的なアームへ取り付けてみたところ、付属ネジで問題なく装着できた。P275MS+、P245MS PROの両方とも実物を所有して検証した上で確認したので、間違いない。
ちなみに裏面のLEDライティングは実用上ほぼ無意味だと思う。これいらない。暗室にでもしない限り光っていることに気づかない。まあ消せるし、電気代の足しにもならない程度なので減点はしないが必要なのだろうか。RGB破壊CMのターゲットになっt(禁則事項)
めちゃくちゃ見やすい
正直に前置きすると、普段からLGの第四世代OLED(27GX700A-B)だのTITAN ARMYのP275MS+だの最高クラスを使いすぎて、目が肥えるを通り越して贅沢になっている自覚がある。
だから、これらのモデルと比較して「え、嘘!ぜんぜん違うんですけど!やばすぎ!」とまではならなかった。ならなかったが、そもそも比較対象が優秀すぎるんだよな。なんて贅沢な悩みだ。
ただ、間違いなく進化はしている。例えば、このモデルの核になるの技術がDyDs、いわゆる黒挿入系の残像低減技術。
黒挿入というと「画面が暗くなる」のが定番の弱点だが、こいつはMiniLEDバックライトの光量でゴリ押しできるので暗くならない。っょぃ。
そしてなんといっても「動くものがブレない」ここが最大の強みとなっている。
UFOテストを走らせると、UFOが「明らかに追いやすい」。OLEDの、輪郭がスパッと切れるくっきり感とはまた別種の、動きの"流れ"そのものを目で追える見やすさとでも言おうか。
……と書いたものの、この違いを専門用語で明確に説明しろと言われるとちょっと自信がない。ただ、体感として「追える」のは確かだ。
OLEDと比較すると、その設計思想も重要なポイントである。
応答速度・色域・コントラストという、本来OLEDが有利な土俵に対して、黒挿入(DyDs)で残像を減らし、MiniLEDで光漏れを制御し、量子ドットで色域を広げる。
液晶の弱点を補完技術で一個ずつ埋めて、どうあがいても強いOLEDの強みにコストを抑えつつ(これ大事)あの手この手で対抗するような技術構成と言える。
フィジカル最強のOLEDに真正面から殴り合わず、いろんな技術とチューニングで対抗してる感じありけり。
ハードとしてのHDRは本物、ただし・・・
まず事実として、このモデルのHDRは「なんちゃって」ではない。公称でHDR時1000nits(ピーク1200nits)、MiniLEDバックライトは1152ゾーンのローカルディミング対応、量子ドットでDCI-P3 99%・Adobe RGB 99%の広色域をカバーする。
エッジライトのくせにHDR対応を名乗るアレな廉価機とは次元が違う。
分割数も輝度も上位クラスのMiniLEDモニターと並ぶ公称値で、この価格帯では明確に差別化されている大きな特徴と言っていい。つまり、HDRを理由にこのモニターを買うのは十分にあり得るということだ。
その上で、体験を正直に書いてしまうと手持ちの環境で「HDRすげえ」となった場面は実はちょっと少ない。「おっ」となったのはForza Horizon 6で、レイトレーシングと合わさって初めて「実写みたいだな」と凄みを感じた。
ただ、これは彼の本気を引き出せるHDRコンテンツをろくに持っていなかった、俺がしょぼいというだけの話ではある。
ちなみに世の中にこの性能を活かし切るHDRコンテンツがどれだけ存在するのか、という論点もある。映像配信はともかく、ゲームのHDR実装は玉石混交だし、肝心の競技FPSはそもそもHDRオフ運用が主流だ。1000nitsを受け止める器はあるのに、コンテンツ供給が追いついてない感じは否めない。
実用上の注意もある。公式仕様として、HDRを有効にするとDyDs TECHやピクチャー設定など多くのOSD項目が変更不可になる。
つまり「黒挿入で競技」と「HDRで鑑賞」は同時併用できず、モードを切り替えて使い分けることになる。競技メインなら実害は小さいが、知っておく必要があるだろう。
